昇段審査のよく頂くご質問Q&A
剣道の昇段審査が近づくと、昇段審査の学科試験についてよくご質問やお問い合わせのメールを頂きます。
ほぼ、下記のような共通点がありますので、同様なご質問や疑問がある場合には、是非参考にされて下さい。
ココから
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■お問い合わせ内容■
今度○段の昇段審査を受けます。
学科試験は、どの問題が出ますか?
また何を(どのあたりを)勉強したらいいですか?
■私からの回答■
こんにちは。
剣道の上達と昇段審査合格を目指そう.comを運営しております▲▲と申します。
さて、お問い合わせ頂きました学科審査の件についてお答えします。
五段以下の昇段審査は、各都道府県で実施要領が異なっているため学科審査の問題も統一されていません。
お住まいの都道府県の剣道連盟では、ホームページで学科問題を予め公表しているところもありますので、お住まいの都道府県名+剣道連盟でホームページを検索してみて下さい。
問題が掲載されている場合は、行事計画または事業計画のところに掲載されているはずです。
もし、掲載が無い場合であっても、昇段審査の1ヶ月前頃には学連または市町村の協会を通じて公表されます。
以前は、昇段審査の当日に会場で学科審査を行うケースが多かったのですが、最近は上記のように予め問題を公表しておき、当日に原稿用紙で提出というパターンが多くなっています(これも都道府県や市町村で取扱いが異なります)。
したがって、□□さんが学生ならば学校の先生から、一般会員であるなら市町村の協会を通じて学科審査の問題が公表されると思います。
私は長崎県に住んでいますが、○段の昇段審査なら、私のホームページの◇段〜△段に掲載している問題の中から概ね出題されていますので、そのあたりを勉強されておくといいでしょう。
原稿用紙で提出する場合は、模範解答丸写しではなく、□□さんが経験されたことや自らの考えなども交えて書くとよいです(丸写しは最悪の場合、審査落ちしますので・・・)。
あわてる必要はありませんので、頑張って下さい!
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ココまで
私に頂くお問い合わせは、特に学科試験の問題が何か?どの範囲を勉強すればいいか?といった主旨の内容が非常に多いです(^^;
こちらから回答する内容はそれぞれ異なりますが、概ね上記のような内容で返答させて頂いております。
せめてお住まいの地域を書いてあれば、こちらでもまだ調べようはあるのですが、書かれていないことが多いので調べることもできません。
上記のとおり、
- 学科試験の問題は、年度単位で決められているものの、都道府県ごとに異なっている
- どうしても事前に問題が知りたい場合は、各都道府県連盟のホームページを参照方
としか言いようがありません。
少なくなってきたパターンではありますが、試験当日に会場で回答を記入しなければならない学科試験なら、かなり広い範囲を記憶しなければなりません。
しかし、最近は、問題を予め公表しておき、自宅等で所定の原稿用紙に記入⇒当日試験会場で提出というのが主流です。
したがってほとんどの方は、あまり慌てて問題を調べる必要はないのです。
なお、学生さんなら学連、社会人なら市町村単位の協会に所属されている方が多いと思いますので、試験問題は予め把握しやすいと思います。
ブランクがあったりしてどこにも所属されていない方は唯一の例外となり、試験問題すら知ることが出来ないかもしれません。
その場合は、上記のように都道府県連のホームページを確認し、掲載されていなければ親しい指導者に確認すれば試験問題は入手できると思います。
なお、あえて私から苦言を述べさせて頂きます。
昇段審査の学科試験問題とその回答は、記憶するだけではダメです。
要は点数取りのためだけの勉強であってはならないということです(本来、学校の勉強やテストも同様ですが・・・)。
- 昇段審査に絶対受かりたい
- 学科試験で落ちたくない
という気持ちはよく理解できます。
しかし、昇段審査は、それぞれの段位にふさわしい理論と技術が伴っているかどうか?を見ています。
したがって、軽視されがちな学科試験ではありますが、一夜漬けの勉強であってはならないのです。
点数取りだけの学科試験の勉強ではなく、剣道家としてより成長できるように、原理原則を理解して勉強して下さい!
書かれていることの上っつらだけを覚えないで下さい。
このホームページ、他の方のホームページ、剣道に関する本などに書いてある文章を何度もよく呼んで、原理原則を理解し、真実を読み取って下さい。
実際の昇段審査の学科試験で、例え他人と全く違う回答をしてしまっても、その姿勢こそが真の剣道家の姿だと私は思います。
また、剣道で上達する、強くなることも、原理原則を理解できる力があるかどうかでライバルに差が付きますから・・・。