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武道必修化

武道必修化で悩みのある先生に対してのアドバイス

平成24年度から始まった中学校の武道必修化。

 

剣道より柔道人口の方が多いですし、いわゆる道具類も少なく済むので、柔道を選択した先生も多いのでは?と勝手に予想しております。

 

しかし、体育教諭であっても、剣道も柔道もどちらも未経験という先生は多くいらっしゃり、やむを得ず剣道を選択したという方も多いのではないでしょうか?

 

私は剣道経験者ですが、学校の先生ではありません。

 

もし、私が学校の先生で未経験者だったとしたら、こんな感じで実践します・・・ということで、参考になるかどうか分かりませんが、武道必修化に悩んでいる先生に対してアドバイスをしたいと思います。

 

なお、武道必修化にあたっては、文科省や都道府県庁などから指導要綱や指針のようなものが出ているとは思いますが、私は一切内容を知りませんので、あくまでも私の個人的イメージとして捉えて頂ければ幸いです。

 

また、柔道で悩んでいる先生でも、武道の本質は同じですから、言葉を置き換えるなりして理解して頂ければと思います。

 

外部指導者に依頼する

 

これは、既に学校内や教育委員会などでも相当な議論があったものと推測します。

 

無事それで解決していればいいのですが、適切な指導者が見つからなかったり、PTAなども含めて周囲の理解が得られずに挫折もあったかもしれません。

 

過去に相当な検討を重ねていたにも関わらず適切な指導者が見つからなかったのなら、諦めて自分で教えるしかありません。

 

しかし、そうでないのなら、指導者を探す余地はあります。

 

一般的に、指導者は市町村レベルの剣道協会に所属していますので、その中から当たるのが手っ取り早いです。

 

狙い目は、剣道協会会員で既に定年を迎えている指導者です。

 

そして、意外にも剣道協会に属していないことが多いのが、警察OB、刑務所OB、税関OBの方々です。

 

剣道協会会員を先にあたり、ダメなら警察OBや刑務所OBの方を探すといいでしょう。

 

頼めば無償ボランティアで引き受けてくれるとは思いますが、もし周囲の反対があったりして難しいのであれば、予算の都合もあろうかと思いますが、非常勤として学校で雇用する手もあるかと思います。

 

剣道経験のある生徒を利用する

 

生徒の中に剣道経験者がいる場合、言葉が悪いのですが、その生徒を利用するといいでしょう。

 

一般的な規模の学校であれば、クラスに最低1~2人は剣道を習っている生徒が居るものです。

 

その生徒を使って、他の生徒に教えさせるという形です。

 

ただし、先生が任せっぱなしで、生徒をほったらかしというのではいけません。

 

先生は、教えてくれている生徒の指導力であったり、リーダーシップを育てることに注力すればいいと思います。

 

中学生は元気のある子でも、自分がいざ教える立場になると、言葉に詰まったり、モジモジしたりするものです。

 

そんな彼らのリーダーシップを育ててあげる、というのも1つの手ではないでしょうか?

 

この形式で進めていくにしても、大局的な指導の方針は、もちろんご自身で決めた上で行わなければならないと思います。

 

誰も協力者が居ない場合

 

一番困られているのは、このパターンだと思います。

 

学校全体で数人~数十人しかいない分校や、私の住む長崎県では、教師生活で必ず1回は、3~4年間離島に赴任しなければならない仕組みがありますので、これらのようにへき地や離島の場合などは、指導者も経験者も居ないことがあるでしょう。

 

そこで、武道必修化に至った経緯を自分なりに考えてみたのですが、その背景には若年者の痛ましい事件・事故の多発にあると思います。

 

『キレやすい子供』、『いじめ』、『他人の痛みを知らない子供』などを減少させる目的が武道必修化の背景にあるのではないでしょうか?

 

そこで、剣道の目的をおさらいしたいと思いますが、剣道の究極の目的は自己の鍛錬と共に『相手への思いやり』の精神を養うことです。

 

このサイトでも一部ではありますが、基本的な礼法、所作のところで述べています。

 

したがって、極論にはなりますが、座学を中心とした内容でもいいのではないか?と個人的に思っています。

 

剣道の歴史、時代背景、その他子供達が興味を持ちそうな項目はいくらでもありますし、それらの項目は先生ご自身でもいくらでも調べられると思います。

 

ただし、1年間ずっと座学ばかりでは、さすがに許されないかもしれません。

 

この場合は、半ば諦めて町の道場に通って下さい。

 

最低覚えて頂きたいことは、

 

足さばき
竹刀の握り方・振り方
実際の面打ち、小手打ち、胴打ち
小手→面などの二段打ちの技

 

です。

 

これだけマスターすれば、それなりに教えることが可能ですし、防具も用意する必要はありません(本当は、打たれる痛さも理解して頂きたいので、防具を付けた上で習った方が良いのは間違いないのですが・・・)。

 

町道場の運営は、通常子供達の試合の時の弁当代に充当する分として、月500~1000円ほど徴収しているのが一般的なのですが、事情を説明すれば無償で教えてもらえると思います。

 

大人は子供に比べ理解するのが早いですから、週2~3回、1回あたり1~2時間捻出して道場に通えば、1ヶ月もするとそれなりのレベルになっていると思います。

 

最後になりますが、実際に学校の中で教えている時に、生徒達がふざけていたり、あるいはワザとではなくても脇腹や肩を打ってしまうことがあると思います。

 

中学生ですから大丈夫だと思いますが、もしかするとこの時にやり返そうとする生徒が居るかもしません。

 

これは厳しく慎ませて下さい。

 

これを正すのが武道必修化の目的であり、思いやりの精神だと思います。

 

打突部位と違うところを打たれると非常に痛いのですが、間違えて打った方は素直に謝る、打たれた方は許すというのが出来なければ、武道必修化の意味はありません。

 

相手の痛みを知ることが大切です。

 

私も剣道を教えてきて、最近は、『自分に優しく(甘く)、他人に厳しい』子供が非常に多いように思います。

 

自分に厳しく、他人に優しく

 

当たり前のことではありますが、このことを武道を通じて教える必要があると思います。

 

 

偉そうに述べている私自身は、大した人間ではないんですけどw

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