正しい着装について
『剣道は”格好”から入る』という人もいるぐらい、礼儀作法と並んで
重要視されています。
ここでは、事あるたびになぜ着装!着装!って言われているのかを
大まかに解説します。
もし、学生の方で細かい部分を知りたかったら、学校や道場の先生に聞いてみて下さいね!
大きく分けると2つのポイントがあります。
@自分を正して、真剣に剣道に取り組む
『道場には神が宿る』と言われているくらい、道場は神聖な場所です。
着装が乱れていると、土足や汚い格好で道場に入るのと同じことに
なってしまいます。
多分こんな人はいないと思いますが、顔も洗わずに道場に入るのも
ダメです。
ちなみに、道場に最初に入る時の”礼”は、『真剣に稽古に励みます』
という神に対する誓いの礼です。
A相手に失礼がないようにする
一緒に稽古してもらう相手、試合をしてもらう相手に対して失礼が
ないようにするという意味です。
普段の生活でも、服が破れていたり、乱れていたり、汚れていたり
すると、相手に悪い印象を与えてしまいますよね?
それと同じです。
着装については、様々なポイントがありますので参考にして下さい。
下記に掲げることが出来ていない場合が、よく見かける悪いパターンです。
剣道着・袴
・破れやほころび、糸のほつれなどがないようにする。
・剣道着は、襟首と首の間にスキマがあったり、襟の部分が開かない
ように着る。
・背中や胸の部分にシワができないようにする。
⇒袴まで着た後、シワをわき腹に寄せるとよい。
・袴は、前下がり、後ろ上がりになるように着る。
・袴の長さは、くるぶしが隠れる程度を目安に(長すぎたり短すぎたり
しない)。
面
・耳の上の2本の面ひもを揃える(揃える時に、ひものねじれも修正
する)。
・結んだ面ひも長さを揃える(結び目の先のひもと輪)。長さは40cm
以内。40cm以上の場合は切る。
・面ひもの結び目の位置は、目の高さに合わせる。
⇒上すぎると面が外れやすく、下すぎると面と耳が密着して鼓膜が
破れる可能性あり。
⇒首の動きが窮屈になる。
⇒面ぶとんが浮き上がるようになり、突き垂と面ぶとんの間に隙間
が出来て、突きが喉に入る。
甲手(小手)
・余った甲手(小手)ひもが垂れないようにする。
⇒長く垂れる場合は、切るか結ぶかする。
胴
・胸板が胸にフィットするように着ける。
⇒正面から見た時、斜めになっていたり、上がりすぎたり、下がり
すぎたりしないこと。
・胸の胴ひもは、左右対称になるように結ぶ。
・後ろの胴ひもは、ピーンと一直線になるように結ぶ。結び目が中心に
くるように結び、長さも揃える。
⇒縦結びや、だらんとした結び方にならないように!
⇒結んだ後の胴ひもが、袴の腰板の中に入らないようにする。
垂(たれ)
・袴の腰板の上で、かつ垂ひもの上に袴の腰板が見えるように結ぶ。
⇒袴の腰板以外の部分で結ぶと、垂が回ったり、袴が下がったり
する。
その他
・名札(ゼッケン)の中には何も入れない。
⇒名札(ゼッケン)のゴムが緩いと、名札(ゼッケン)が外れたり、
中に入れているものが飛び出てきて、踏むと危険です!