着装が悪いと、こんなことも!
剣道着や袴、防具の正しい着装は、見た目が当然いいのですが、
何より『良い構え』になります。
逆に言えば、正しい着装が出来ていないと、構えの姿勢が悪く
なったり、体がスムーズに動かなくなります。
日頃から正しい着装が出来ていれば、試合や昇段審査でも
慌てることはありません。
慣れないうちは、自分で鏡を見たり、友達にチェックしてもらうなどして
常に正しい着装を心掛けましょう!
着装が悪いと、悪影響を及ぼす事例
@面の物見(面金の一番広い部分)の位置が悪いと、首を曲げたり、
あごを上げて相手を見るようになり、姿勢が悪くなったり、体の動きが
悪くなる。
A面ひもの結び目が目の高さより高いと、面が外れることがあり危険!
逆に目の高さより低いと、首の動きが窮屈になったり、突き垂と面
ぶとんの間に隙間が出来て、突きが喉に入ったりして危険。
また、面と耳が密着しているので、誤って耳の部分を打たれると、
鼓膜が破れたり怪我をしやすい。
B胴を着ける位置が高すぎると、腕の動きが窮屈になり、低すぎると
誤って脇を打たれやすくなる。
C胴胸が立って、胸と胴の間に隙間があったり、斜めに胴を着けると
稽古中や試合中に胴がずれたり、胴ひもが外れやすくなる。
また、肩の部分の胴ひもに胴の重さがかかって重く感じる。
D剣道着の襟首と首が密着していないと、首が前傾になり、腹部に
力が入らない。腹部に力が入らないと、構えの基本となる左手にも
力が入らず、姿勢が不安定になる。
E袴の腰板を腰骨にしっかり当てないと、腰板がずれやすく、腰の
位置も決まらずに姿勢が悪くなる。
正しい着装が正しい構えの基本であると肝に銘じましょう!